にんにく卵黄の蘊蓄を紹介しています

にんにく卵黄とは

にんにく卵黄というのは、古くから鹿児島県や宮崎県など、九州南部の一般家庭で親しまれ、ずっと食されてきた伝統的な食品です。数多くあるサプリメントの一種として、そしてサプリメントのために新たに作られたもの…と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、昔から存在していたものなのです。

世界的に見ると、エジプトから中国へ、そして中国から日本へと伝わっていったにんにくと卵黄を混ぜあわせる…という発想は、今から400年ほど前に存在していました。

にんにくと卵黄を混ぜあわせたにんにく卵黄が初めて日本の歴史に登場したのは、1635年の江戸時代だと言われています。この頃は参勤交代が行われていたのですが、その参勤交代のためには長時間歩き続ける必要があるため、滋養強壮のための食品として、薩摩藩士が作ったのが始まりだと言われているんですね。それまでにんにくというのは、食品としては使用されておらず、ただ刺激が強いだけの薬草という存在だったようです。

しかし薩摩藩は、にんにくが持つ強力な滋養強壮成分に注目し、にんにくに卵黄を混ぜて調理することで、様々な効果を得られるし、また保存も効くということで、ずっと使用され続けていたそうです。

にんにく卵黄は、栄養価の高いにんにくと卵黄を同時に摂取できるほか、一緒に摂取することで得られる相乗効果もあり、古くから滋養強壮や疲労回復のために食べ続けられてきました。現在でも、にんにく卵黄を手作りで作っている一般家庭もありますが、あまりに手間がかかるため、その数も少なくなってきているのが現状です。

もちろん、材料を揃え、手間を惜しまなければ、誰にでもにんにく卵黄を作ることはできますから、興味のある方は是非試してみて下さい。インターネットで検索すると、にんにく卵黄の作り方を紹介しているサイトが多くありますよ。…とはいえ、毎日が忙しく、手間も時間もかけてにんにく卵黄を手作りすることができない方は多くいらっしゃいます。

しかし、にんにく卵黄の効果は得たい…。そんな方が気軽ににんにく卵黄の効果を得ることができるように作られたのが、にんにく卵黄のサプリメントなんですね。にんにく卵黄の様々な効用が注目されるようになり、多くのメーカーがにんにく卵黄サプリメントを販売するようになりました。にんにく卵黄サプリメントは薬剤ではありませんから、現在薬を投与している方であっても、毎日の栄養補給として摂取することができますし、子供やお年寄りでも安心して摂取することができますから、家族全員でにんにく卵黄の摂取を習慣づけるのも良いですよね。

にんにく卵黄は、その言葉通り、にんにくと卵黄が主原料となっています。にんにくには多くの栄養成分が含まれていますが、そのなかでもにんにくの代表的な成分というとアリシンではないでしょうか。

にんにくと言えば、にんにく独特のあの臭いですが、その臭いの元となっているのがアリシンなんですね。

ちなみにアリシンは、にんにく以外にも、たまねぎ・ニラ・らっきょう・エシャロットにも含まれている成分です。ただ、アリシンというのは、元々アリインという無臭の化合物です。臭いは全くありません。しかし、にんにくを刻むことで、アリインは、アリナーゼ酵素細胞と結合してアリシンとなると、あの臭いを発するようになるのです。にんにくには、疲労回復効果のあるビタミンB1が多く含まれていますが、このビタミンB1というのは水溶性であるため、長時間体内へ留めておくことができません。

しかし、にんにくに含まれているアリシンがビタミンB1と結合し、アリチアミンという物質に変化すると、水溶性だったビタミンB1が脂溶性のビタミンB1に変わってしまうのです。脂溶性になれば、長時間体内に蓄積することが可能となり、もし、身体が疲れを感じた場合でも、身体がアリチアミンを取り出して、疲労回復のために使用することができるのです。このアリシンは、他にも強い抗菌作用や増強作用があるため、病気に負けない強くて丈夫な身体作りをサポートしてくれますし、動脈硬化の予防作用にも期待することができます。また、にんにくには、スコルジニンという成分も含まれており、細胞の働きを活発にさせたり、血流を改善する働きがあるため、身体の新陳代謝を活性化したり、血圧を下げる作用を得ることができます。

これらにんにくには多くの成分が含まれており、それらの効能によって、ガン・脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化・胃潰瘍・糖尿病・肝臓障害・高血圧などの予防・改善や、疲労回復・ストレス解消・食欲増進などの滋養強壮、ダイエット効果や美肌効果、食中毒・便秘・下痢・更年期障害・免疫系の調整・消毒・学習能力の向上…などの様々な効果を得ることができます。

そして卵黄ですが、卵黄にも多くの栄養成分が含まれています。新しい生命が誕生するために必要となる栄養素が凝縮されているわけですから、当然といえば当然ですよね。卵黄はその言葉通り黄色い色をしていますが、これは卵黄に含まれている栄養素の成分の色なのだそうですよ。ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンA・ビタミンEなどのビタミン、葉酸・リン・亜鉛などのミネラル、リジンなどのアミノ酸…などが豊富に含まれていますが、そのなかでも注目すべき成分はレシチンではないでしょうか。

レシチンというのは、正式名称はホスファチジルコリンといい、体内の細胞膜を構成している成分です。このレシチンが酸化(錆びてしまう)してしまうと、細胞を老化させる原因となってしまうため、常に新しいレシチンを補給する必要があるんですね。

レシチンが不足してしまうと、細胞の働きが鈍くなってしまい、病気になりやすくなってしまうのです。また、レシチンには乳化作用があり、体内の水溶性の物質と脂溶性の物質を、溶け合わせることができます。それにより、体内に溜まっているコレステロールや脂肪を体外へ排出したり、中性脂肪が蓄積してしまうのを防いだり、コレステロール値を下げたり…といった効果を得ることができ、結果、高コレステロール症や肥満の予防・防止、成人病予防に役立つのです。更に、レシチンは、神経に入ることで、情報を伝達する物質へと変化しますので、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンの増加にも働きかけます。アセチルコリンが増えることで、高齢化によって起こるアルツハイマー型痴呆症や、老人性痴呆症に効果的に作用し、記憶力をアップさせたり、物忘れを防止することが期待できますよ。

卵黄…というか卵は、コレステロールの高い食品であるため、健康診断などでコレステロール値が高いと診断されると、コレステロールの低い食事を推奨されるため、卵の摂取量を控えたり、または食べないようにしたりする…という話をよく見聞きします。確かに、卵にはコレステロールが多く含まれていますが、しかし、たくさんの卵を摂取したとしても、実際には体内のコレステロール値にはあまり影響がないんですね。…というのも、先ほど挙げた卵黄に含まれているレシチンの作用によって、血管内に溜まっている悪玉コレステロールを体外へ排出することができるため、コレステロール値を上げてしまうことはないのです。寧ろ、悪玉コレステロールを排出するわけですから、身体には良いんですよね。それに、卵黄のレシチンは、他の食品に含まれているレシチンと比較すると、吸収率が非常に良いため、様々な卵の効果を得やすくします。

卵黄には、レシチン以外にも、タンパク質・カルシウム・ビタミンE・鉄分…など、ビタミンC以外のほとんどの栄養成分が含まれていると言われています。だからこそ、完全食や万能食品などと呼ばれているのですが、そのなかでもビタミンEは、抗酸化物質として重要な存在となります。抗酸化物質というのは、体内の活性酸素を除去するパワーを持った物質のことなのですが、ビタミンEを摂取することで、体内をサビつかせて老化させたり、細胞を傷つけて重篤な病気の原因を作ったり…を防ぐことができるのです。活性酸素というのは、非常に酸化力の強い酸素のことで、元々は、体内へ侵入してきた細菌やウィルスを退治するための免疫機能の1つとして、なくてはならない存在です。

しかし、あまりに攻撃力が強いため、正常な細胞を傷つけてしまうことがありますし、更に60兆もの細胞の外側にある細胞膜をつくる不飽和脂肪酸が活性酸素と結びついてしまうと、酸化して過酸化資質となり、細胞を老化させる原因となります。酸化=鉄が錆びるということですから、それが体内でも同じように起こることとなり、身体が錆び付いて様々な弊害をもたらすことになってしまい、ガン・肝機能の低下・血管のつまり・肌トラブルなども、活性酸素が原因だと言われています。そんな活性酸素を除去する力を抗酸化作用といい、その抗酸化作用を持つものを抗酸化物質といいます。活性酸素は、普段の呼吸で増える分には特に影響はありませんが、紫外線・暴飲暴食・ストレス・排気ガス・添加物などで簡単に増えてしまうため、抗酸化物質を摂取することで、体内の活性酸素を減少させていく必要があるのです。そんな抗酸化物質のなかの1つとして、ビタミンEが挙げられるんですね。

このにんにくと卵黄を同時に摂取することで得られる相乗効果の1つに、脂質アリシンがあります。この脂質アリシンは、にんにくに含まれているアリシンと、卵黄に含まれている中性脂肪が結合してできる成分なのですが、脂質アリシンは、非常に強力な抗酸化作用を持っており、正にビタミンEと同じ働きをすることができるため、活性酸素を除去したり、血行を良くする働きを期待することができます。更に、卵黄に含まれているレシチンの働きを活性化させてくれるため、体内の悪玉コレステロールの分解をサポートする働きもあります。つまり、にんにく卵黄でにんにくと卵黄を同時に摂取することにより、美肌効果・肌トラブルの改善・血液サラサラ・血管の拡張・血流の改善・抗菌効果・抗ウィルス作用・活性酸素除去・自律神経の緊張を緩和・心拍数の正常化・免疫力の向上・腸内環境を整える…などの効果を期待することができるということです。

にんにく・卵黄のそれぞれの効果を得るだけでなく、同時に摂取することで得られる相乗効果も期待できるにんにく卵黄ですが、基本的には、副作用の心配はないとされています。ただ、過剰に摂取してしまうと、にんにくの殺菌作用によって胃が荒れてしまったりしますから、胃が弱い方はちょっと注意する必要があります(とはいえ、にんにく卵黄で使用されるにんにくは加熱されているため、生にんにくほど胃が荒れることはないと思います)そして、卵アレルギーの方は、十分に注意する必要がある他、にんにくと卵以外にも、にんにく卵黄を詰め込むソフトカプゼルの原料もアレルギー物質である場合がありmすので、こちらも注意する必要があります。また、使用用法を守らずに過剰に摂取してしまうと、にんにくの揮発性イオウ化合物により、にんにくと卵黄の造血作用を阻害し、疲労を増進してしまうことも考えられますので、必ず使用用法を守って摂取するようにして下さい。

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